「異端は早咲きの真理である」

これはフランスの思想家が言った言葉です。
なんとも上手いなぁと感心してしまいましたね。
最近は卒業研究のために日本の思想史や政治文化論の研究を読み漁っているのですが、この分野は本当に面白い。

ってか僕、一時期は本気で大学院に行って、政治学やろうかなぁって考えたこともありました。
ホントにまぁ一週間くらいですけどね　笑
アドヴァイザーの教授にも勧められてたし・・・
しかし結局社会に出ることにしました。
一番の理由は大学院に行ってまでわざわざ教えを受けたいと思う先生がいなかったからです。
丸山真男や高畠通敏らがまだ生きてたら、わかんなかったですね。

こうして来年からはコンサルタントの見習いとしてビジネスの世界に出てくわけです。
ただやっぱりまだ会計とか勉強してる時より、日本思想史を紐解いている時のほうが楽しいんですよね。
これはまぁ仕方ないかなぁ。

ではタイトルに戻りましょうか。
異端と正統についての丸山論なんですが、彼は初めに「異端ありきだ」って主張するんですよね。
最初読んだ時は変な感じがしますよね。
正統なものより、異端なものほうが最初にあるなんて。
しかし異端の出る前の正統は「正統」としてのドグマ、つまり教義がないっていうのです。
異端が出てきて、初めて論理武装が必要になり、そこで慣習がドグマになるのだと。

これも面白いなぁって思いました。
僕は現在言ってみれば、日本人論みたいなことををやってるわけですけど、こういう異端と正統の関係って西洋にも東洋にも当てはまるんだそうです。
キリスト教であれ、イスラム教であれ、回教であれ、仏教であれ、ドグマの違いさえあれど、根本的な構図は類似点が数多くあるそうです。
文化論をやってるとそもそも「文化ってなんですか」っていうところにぶち当たるんですよね。
これは日本の文化論や思想論を書いても、ホントにそれが「日本のもの」なのかどうかが難しいし、領域や定義の問題もある。

僕は正直、自分の卒論が恐ろしいまでのパッチワークになるんじゃないかと少々心配です〆