こういう歴史物を読むといつも思うんですよね、歴史って皮肉だなぁと。
そしてやっぱり「歴史は人なり」って思うんです。
ご存知の方もいるかと思いますが、山本五十六は最後まで日米開戦に反対していました。
その理由は極めて簡単です。
日本と米国が戦ったら、日本は勝てないと考えていたからです。
極めて合理的な判断でしょう。
いや日本が米国とやって、まともに勝てると考えた参謀は陸軍にも海軍にも多くはないと思います。
では何故パールハーバーをやらなきゃならなかったのか??
この辺りを考えるには、日独同盟問題の辺りから考えていくと様々なことが見えてきます。
平沼騏一郎首相の時代に日独同盟が起こります。
ドイツから同盟の打診を受けた日本が、それを受諾するかどうかを巡って大激論になります。
基調としては陸軍は同盟賛成、海軍は同盟反対でした。
しかし実情はそんなに単純なものではなく、様々な意見が噴出し、結局結論を出すまでに250日以上もかかっています。
日独同盟を結ぶこと、即ちそれは日米開戦を意味します。
結果的に日本はドイツからの同盟打診を受諾します。
当時ドイツは電撃作戦でポーランドやフランスを次々に落としていき、破竹の勢いでした。
また独ソが不可侵条約を結びます。
このことによって平沼内閣は総辞職になるのですが、独ソ不可侵条約によって日本の参謀たちが日独同盟へ流れていったといえるでしょう。
日本は日独伊ソによる4国同盟構想を持っていたのです。
しかし1941年6月に独ソ戦が始まります。
この時点で日本の戦略は根本的に見直される必要があったでしょう。
日本の戦争戦略、それは日独伊ソによる同盟および、英国の敗北により米国の戦争継続を不可にするというものでした。
けれども日本の参謀たち独ソ不可侵条約が侵され、4国同盟構想が崩壊したのにもかかわらず、ドイツが英国に勝ち、ソ連も下すと判断しました。
皮肉なことに日本が真珠湾に奇襲攻撃を仕掛けにいった、間もないころにドイツ軍はソ連軍に敗れ全面撤退を始めています。
日本の戦争史を見ていくと何ともいえない気分になりますね。
日本の軍事機関を含め、内閣制度にも制度的に問題がありすぎるんですよね。
組織内の対立や派閥抗争はよく指摘されるところですけど、全体の調和をとるシステムが全くない。
陸軍と海軍がまず予算争いから戦略観の違いまで、全く整合性がとれていない。
そもそも同じ帝国軍の陸軍と海軍で仮想敵国が違うのがありえないでしょ。
また陸軍は陸軍省と参謀本部、海軍は海軍省と軍令部に組織が分断され、ある意味で二重の齟齬をきたしていた。
肝心のトップである大元帥は基本的に頷くのみ。
僕は日本が戦争に勝てなかった要因に制度的なものをかなり重視しますね。
ただ最近こんなことも思うんですよね。
結局人間性の問題も大きいのかなぁと。
当時の日本に、もっと自由闊達な議論が出来て、合理的な判断が整合性を持つような文化的土壌があれば、歴史は変わっていたのかなぁと。
この『山本五十六』を読んでこんな風に思いました。
ってか僕卒論のアウトラインを水曜までに出せって急に言われてピンチなんですよね・・・(;一_一)
そしてやっぱり「歴史は人なり」って思うんです。
ご存知の方もいるかと思いますが、山本五十六は最後まで日米開戦に反対していました。
その理由は極めて簡単です。
日本と米国が戦ったら、日本は勝てないと考えていたからです。
極めて合理的な判断でしょう。
いや日本が米国とやって、まともに勝てると考えた参謀は陸軍にも海軍にも多くはないと思います。
では何故パールハーバーをやらなきゃならなかったのか??
この辺りを考えるには、日独同盟問題の辺りから考えていくと様々なことが見えてきます。
平沼騏一郎首相の時代に日独同盟が起こります。
ドイツから同盟の打診を受けた日本が、それを受諾するかどうかを巡って大激論になります。
基調としては陸軍は同盟賛成、海軍は同盟反対でした。
しかし実情はそんなに単純なものではなく、様々な意見が噴出し、結局結論を出すまでに250日以上もかかっています。
日独同盟を結ぶこと、即ちそれは日米開戦を意味します。
結果的に日本はドイツからの同盟打診を受諾します。
当時ドイツは電撃作戦でポーランドやフランスを次々に落としていき、破竹の勢いでした。
また独ソが不可侵条約を結びます。
このことによって平沼内閣は総辞職になるのですが、独ソ不可侵条約によって日本の参謀たちが日独同盟へ流れていったといえるでしょう。
日本は日独伊ソによる4国同盟構想を持っていたのです。
しかし1941年6月に独ソ戦が始まります。
この時点で日本の戦略は根本的に見直される必要があったでしょう。
日本の戦争戦略、それは日独伊ソによる同盟および、英国の敗北により米国の戦争継続を不可にするというものでした。
けれども日本の参謀たち独ソ不可侵条約が侵され、4国同盟構想が崩壊したのにもかかわらず、ドイツが英国に勝ち、ソ連も下すと判断しました。
皮肉なことに日本が真珠湾に奇襲攻撃を仕掛けにいった、間もないころにドイツ軍はソ連軍に敗れ全面撤退を始めています。
日本の戦争史を見ていくと何ともいえない気分になりますね。
日本の軍事機関を含め、内閣制度にも制度的に問題がありすぎるんですよね。
組織内の対立や派閥抗争はよく指摘されるところですけど、全体の調和をとるシステムが全くない。
陸軍と海軍がまず予算争いから戦略観の違いまで、全く整合性がとれていない。
そもそも同じ帝国軍の陸軍と海軍で仮想敵国が違うのがありえないでしょ。
また陸軍は陸軍省と参謀本部、海軍は海軍省と軍令部に組織が分断され、ある意味で二重の齟齬をきたしていた。
肝心のトップである大元帥は基本的に頷くのみ。
僕は日本が戦争に勝てなかった要因に制度的なものをかなり重視しますね。
ただ最近こんなことも思うんですよね。
結局人間性の問題も大きいのかなぁと。
当時の日本に、もっと自由闊達な議論が出来て、合理的な判断が整合性を持つような文化的土壌があれば、歴史は変わっていたのかなぁと。
この『山本五十六』を読んでこんな風に思いました。
ってか僕卒論のアウトラインを水曜までに出せって急に言われてピンチなんですよね・・・(;一_一)
PR
この記事にコメントする
- ABOUT
☆★僕の想いを伝える日記☆★
「この世の中はおかしい」。そんな風に思う人はきっと多い。理想の生き方とはなにか。理想の社会とはなにか。そんなことを考え続ける人間でありたい。
- 最新記事
(05/07)
(12/30)
(12/09)
(08/12)
(06/06)
- カテゴリー
- カウンター
- カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
- ブログ内検索
- プロフィール
HN:
Aichi
年齢:
38
性別:
男性
誕生日:
1986/06/17
職業:
コンサルタント
趣味:
アルティメットフリスビー、読書
自己紹介:
はじめまして。Aichiです。
コンサルファームでアナリストをやっています。
【生きていく上で大切にしたい3か条】
1.矜持を持つ
僕は「矜持」という言葉が好き。
自分を正当化するためのプライドなんて必要ない。
自分に変なプライドがあって、
自分の可能性を狭めているのなら、
そんな偏屈な自尊心はポイっしたい。
素直な心があってこそ、
「誇り」は自らの力となる。
2.「理想主義」であること
僕は「現実主義」という言葉が好きじゃない。
よく「現実を見ろ」っていいますよね。
でもそれって結局のところ「現状維持」なんです。
理想を描ける人になりたい。
理想を語ることのできる人になりたい。
そういう意味での「理想主義」です。
3.誰かのために頑張れること
「社会貢献」ってよく聞きますけど、
それは一体何を意味するのでしょう。
「自分のまわりの人たちを大切にすること」、
僕はそんな風に定義できるのだと思います。
もちろん“まわり”っていうのは様々な範囲がある。
だから、ボランティアでゴミ拾いをしている人たちや、
食糧支援をしているNGOだけが「社会貢献」を担っているわけではない。
本当に小さなことでもいい。
「あなたがいてよかった」、
そんな風に思ってくれる人が一人でもいてくれれば、
それは紛れもなく「社会貢献」なのです。
コンサルファームでアナリストをやっています。
【生きていく上で大切にしたい3か条】
1.矜持を持つ
僕は「矜持」という言葉が好き。
自分を正当化するためのプライドなんて必要ない。
自分に変なプライドがあって、
自分の可能性を狭めているのなら、
そんな偏屈な自尊心はポイっしたい。
素直な心があってこそ、
「誇り」は自らの力となる。
2.「理想主義」であること
僕は「現実主義」という言葉が好きじゃない。
よく「現実を見ろ」っていいますよね。
でもそれって結局のところ「現状維持」なんです。
理想を描ける人になりたい。
理想を語ることのできる人になりたい。
そういう意味での「理想主義」です。
3.誰かのために頑張れること
「社会貢献」ってよく聞きますけど、
それは一体何を意味するのでしょう。
「自分のまわりの人たちを大切にすること」、
僕はそんな風に定義できるのだと思います。
もちろん“まわり”っていうのは様々な範囲がある。
だから、ボランティアでゴミ拾いをしている人たちや、
食糧支援をしているNGOだけが「社会貢献」を担っているわけではない。
本当に小さなことでもいい。
「あなたがいてよかった」、
そんな風に思ってくれる人が一人でもいてくれれば、
それは紛れもなく「社会貢献」なのです。
- アーカイブ