大橋健二氏の『神話の壊滅』は久し振りに本当に面白いと思った本です。
倫理学のレポートのためにたまたま手に取った本なのですが、内容が深い・・・
倫理学のレポートのためにたまたま手に取った本なのですが、内容が深い・・・
天道思想と明治維新について。
また近代に抗うドンキホーテとして、大塩平八郎と西郷隆盛を取り上げています。
江戸時代までずっと日本にあった天道思想。
「お天道様(おてんとさま)が見ている」
こんな言葉に表されるような、絶対的超越者としての「天」。
基督教の「神」に限りなく近い概念。
江戸時代のキリシタンは神のことを「デウス」=「天道」と呼んでいた。
しかし明治維新ではその絶対的超越者は地上に降りることになる。
つまり「天皇」=「天」の時代。
善悪の基準、歴史の根拠が「天皇」のためにあった時代。
大橋氏はこの権威を「虚妄の権威」と呼びました。
そして戦後は「空虚」であると。
道徳としての根源が見当たらない。
そんな時代が現代の日本なのではないかと。
そんな時代解釈の上で、彼は大塩平八郎や西郷隆盛を評価します。
彼の言葉ですごく僕の琴線に触れたものがあります。
今までそんな風になんとなく思っていた。
そんな思想を大橋氏は見事に文章にしてくれました。
「ある人間の行為をその外的な結果や、それによって苦しむ人が受ける一時的な害によって裁くというお粗末な法的基準に固執してはならない。まず内的な意味に到達せよ。そしてよこしまな意図によってもたらされた恩恵よりも、聖なる意図によって与えられた害の方により価値があるという真理に含まれている感情、思想、そして愛がいかに深遠なものであるかを理解せよ。」
また近代に抗うドンキホーテとして、大塩平八郎と西郷隆盛を取り上げています。
江戸時代までずっと日本にあった天道思想。
「お天道様(おてんとさま)が見ている」
こんな言葉に表されるような、絶対的超越者としての「天」。
基督教の「神」に限りなく近い概念。
江戸時代のキリシタンは神のことを「デウス」=「天道」と呼んでいた。
しかし明治維新ではその絶対的超越者は地上に降りることになる。
つまり「天皇」=「天」の時代。
善悪の基準、歴史の根拠が「天皇」のためにあった時代。
大橋氏はこの権威を「虚妄の権威」と呼びました。
そして戦後は「空虚」であると。
道徳としての根源が見当たらない。
そんな時代が現代の日本なのではないかと。
そんな時代解釈の上で、彼は大塩平八郎や西郷隆盛を評価します。
彼の言葉ですごく僕の琴線に触れたものがあります。
今までそんな風になんとなく思っていた。
そんな思想を大橋氏は見事に文章にしてくれました。
「ある人間の行為をその外的な結果や、それによって苦しむ人が受ける一時的な害によって裁くというお粗末な法的基準に固執してはならない。まず内的な意味に到達せよ。そしてよこしまな意図によってもたらされた恩恵よりも、聖なる意図によって与えられた害の方により価値があるという真理に含まれている感情、思想、そして愛がいかに深遠なものであるかを理解せよ。」
PR
この記事にコメントする
- ABOUT
☆★僕の想いを伝える日記☆★
「この世の中はおかしい」。そんな風に思う人はきっと多い。理想の生き方とはなにか。理想の社会とはなにか。そんなことを考え続ける人間でありたい。
- 最新記事
(05/07)
(12/30)
(12/09)
(08/12)
(06/06)
- カテゴリー
- カウンター
- カレンダー
01 | 2025/02 | 03 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
- ブログ内検索
- プロフィール
HN:
Aichi
年齢:
38
性別:
男性
誕生日:
1986/06/17
職業:
コンサルタント
趣味:
アルティメットフリスビー、読書
自己紹介:
はじめまして。Aichiです。
コンサルファームでアナリストをやっています。
【生きていく上で大切にしたい3か条】
1.矜持を持つ
僕は「矜持」という言葉が好き。
自分を正当化するためのプライドなんて必要ない。
自分に変なプライドがあって、
自分の可能性を狭めているのなら、
そんな偏屈な自尊心はポイっしたい。
素直な心があってこそ、
「誇り」は自らの力となる。
2.「理想主義」であること
僕は「現実主義」という言葉が好きじゃない。
よく「現実を見ろ」っていいますよね。
でもそれって結局のところ「現状維持」なんです。
理想を描ける人になりたい。
理想を語ることのできる人になりたい。
そういう意味での「理想主義」です。
3.誰かのために頑張れること
「社会貢献」ってよく聞きますけど、
それは一体何を意味するのでしょう。
「自分のまわりの人たちを大切にすること」、
僕はそんな風に定義できるのだと思います。
もちろん“まわり”っていうのは様々な範囲がある。
だから、ボランティアでゴミ拾いをしている人たちや、
食糧支援をしているNGOだけが「社会貢献」を担っているわけではない。
本当に小さなことでもいい。
「あなたがいてよかった」、
そんな風に思ってくれる人が一人でもいてくれれば、
それは紛れもなく「社会貢献」なのです。
コンサルファームでアナリストをやっています。
【生きていく上で大切にしたい3か条】
1.矜持を持つ
僕は「矜持」という言葉が好き。
自分を正当化するためのプライドなんて必要ない。
自分に変なプライドがあって、
自分の可能性を狭めているのなら、
そんな偏屈な自尊心はポイっしたい。
素直な心があってこそ、
「誇り」は自らの力となる。
2.「理想主義」であること
僕は「現実主義」という言葉が好きじゃない。
よく「現実を見ろ」っていいますよね。
でもそれって結局のところ「現状維持」なんです。
理想を描ける人になりたい。
理想を語ることのできる人になりたい。
そういう意味での「理想主義」です。
3.誰かのために頑張れること
「社会貢献」ってよく聞きますけど、
それは一体何を意味するのでしょう。
「自分のまわりの人たちを大切にすること」、
僕はそんな風に定義できるのだと思います。
もちろん“まわり”っていうのは様々な範囲がある。
だから、ボランティアでゴミ拾いをしている人たちや、
食糧支援をしているNGOだけが「社会貢献」を担っているわけではない。
本当に小さなことでもいい。
「あなたがいてよかった」、
そんな風に思ってくれる人が一人でもいてくれれば、
それは紛れもなく「社会貢献」なのです。
- アーカイブ