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今日は12月8日
いや、もう日付が変わってしまったので昨日ですか。

そう、真珠湾攻撃の日。
現代に生きる多くの人たちは、この日に少しばかりの注意も配りません。

「パールハーバーの日」

そんなことを考える人はむしろ少数でしょう。

しかし1941年のこの日、多くの日本人が歓喜に酔いしれた。
その記憶はとても大切なことです。


何故こんなにも多くの日本人が日米開戦を、「聖戦」と捉え、現実離れした戦争にロマンを感じることができたのか。
これはとても奥の深い問題です。
日米開戦を鼓舞するような詩歌は多く残されていますが、そのうちの一つを紹介しましょう。

「南の洋に大き御軍進むとき富士が嶺白く光りてしづもる」 南原繁

南原繁とはあの「戦後民主主義」をけん引し、東大総長になったあの南原繁です。
南原を含め、戦後に「平和主義」や「民主主義」を唱えた知識人の多くが、日米開戦に際し、感服しています。
もちろん、当時の政府の抑圧やプロパガンダを無視することはできません。
1941年とは「戦中」であり、言論も自由に行える環境ではありませんでした。
しかし、東大法学部の教授や、「世界史的立場」から日本の肯定を行った京都学派のインテリたち、また日本ロマン派と称される文学者たちにとって、12月8日の宣戦の大詔は深い感動を以て迎えられた。
この事実は紛れもない「事実」なのです。
このことに目をそむけても仕方がない。

彼らは程度の差はあれ、「東亜共同体」という理想を掲げる。
日中戦争、この時点では支那事変と呼ばれていましたが、この戦争にはどうしても「大義」が見いだせなかった。
日本のインテリたちには中国に対して、憧憬の念を持っている人間が少なくない。
政府は「シナの解放」を標榜するが、どうしても「帝国主義」的な色合いが見え隠れする。
そんな不透明で、なんのための戦争か分からないような「支那事変との決別」。
「東亜の解放」を掲げることで、日本は西欧を超克することができる。
いわば「近代」を超克することができる。

日米開戦とは、いってみれば「理念」の戦いなのです。
だから全然現実を見ていない。
この「現実を見ていない」というのは二つの意味においていえる。

一つは中国の現実を見ていないということ。
日本のインテリたちが憧れた、東亜共同体という理念。
しかし実際には日中戦争は泥沼化し、中国の民族意識を高め、反日に結束をしていく。
この辺が全然わかってない。
むしろ理解しようとしなかったのかもしれない。

もう一つは日米戦争の現実を見ていないということ。
日本の参謀たちは最初から、アメリカに勝てるなんて思っていない。
この辺りのことは昔に少し書きましたが、日本は「なんとかアメリカに負けないで済む」作戦しか持っていなかった。
しかもこの作戦は国際情勢、とりわけドイツの勝利を前提としていた。
12月8日、真珠湾で日本軍が山本五十六自身も予想だにしなかった戦果をあげたその日、
ドイツ軍の怒涛の進軍はストップし、ソ連から反撃を受け撤退をし始めます。
これは歴史の皮肉としかいいようがない。

もちろんこれらは事後的な評価です。
今に生きているからこそ言えることではあります。
それでも、そのことを差し引いて考えても、日本が英米と戦争をするなんて馬鹿げてる。

もしそれが「理念」のために戦うということであれば、
僕はそんな「理念」はいらない。

結果的に都を焼き、
多くの人が死んで、
もっと多くの人が悲しんだ。

こんな「理念」なんて本当にくだらない。

今の時代に生きているからこそ、
「理念に生きる」とは何かって考えたい。

そしてそれが僕たちの価値なんだと思います〆
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38
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男性
誕生日:
1986/06/17
職業:
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趣味:
アルティメットフリスビー、読書
自己紹介:
はじめまして。Aichiです。
コンサルファームでアナリストをやっています。

【生きていく上で大切にしたい3か条】

1.矜持を持つ
僕は「矜持」という言葉が好き。
自分を正当化するためのプライドなんて必要ない。
自分に変なプライドがあって、
自分の可能性を狭めているのなら、
そんな偏屈な自尊心はポイっしたい。
素直な心があってこそ、
「誇り」は自らの力となる。


2.「理想主義」であること
僕は「現実主義」という言葉が好きじゃない。
よく「現実を見ろ」っていいますよね。
でもそれって結局のところ「現状維持」なんです。
理想を描ける人になりたい。
理想を語ることのできる人になりたい。
そういう意味での「理想主義」です。


3.誰かのために頑張れること
「社会貢献」ってよく聞きますけど、
それは一体何を意味するのでしょう。
「自分のまわりの人たちを大切にすること」、
僕はそんな風に定義できるのだと思います。
もちろん“まわり”っていうのは様々な範囲がある。
だから、ボランティアでゴミ拾いをしている人たちや、
食糧支援をしているNGOだけが「社会貢献」を担っているわけではない。
本当に小さなことでもいい。
「あなたがいてよかった」、
そんな風に思ってくれる人が一人でもいてくれれば、
それは紛れもなく「社会貢献」なのです。
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